大谷選手の着こなしが秀逸だったポイントは、チームカラーをイメージした「ソリッド(無地)のネクタイ」を合わせたこと。つまり、「スーツとネクタイのドレス感が合っている」好事例だったのです。
あなたも取引先に伺うとき、意図してネクタイ色を決めるケースはありませんか。たとえば相手先のコーポレートカラーを締めていれば、打ち合わせのときに話題に挙がりやすいもの。ところが色ばかりに意識を向けたネクタイ選びでは、柄や質感を見落としやすいのです。にもかかわらず大谷選手の事例では、スーツの光沢とソリッドネクタイの質感までも見事にマッチしていました。
ネクタイを単品ではなく、部品として捉える
スーツとネクタイを合わせるとき、考え方ひとつで、選び方も変わります。「ネクタイを単品ではなく、全身のなかにある部品」だと捉えることで、スーツ姿の仕上がりは洗練されるもの。これが入団会見の着こなしで起きていた現象だと私は見ています。
つまり我々ビジネスマンは、「ドジャーブルーのネクタイを締める」という表面的な真似ではなく、「ネクタイを全身のなかにある部品」と捉える本質的な視点をもつこと。難しそうに聞こえますが、実は意外と簡単なのです。
たとえば紺スーツと白シャツに合わせるネクタイを想像してみてください。ネクタイを単品で捉える場合、「色や柄のバランスで、全身のアクセントになるもの」を選びがち。一方、ネクタイを部品として捉えるならば、「紺青系のソリッド(無地)ネクタイで、全身を調和させる」という発想も浮かびあがるのです。
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