命の洗濯!山・海路鉄道で聴く極上音楽は? ミュージシャンとゆく「聴き鉄」紀行

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今回のおすすめ「聴き鉄」ミュージックは、山を楽しむ路線・海を楽しむ路線の2つに絞って紹介していこうと思う。皆さんお気に入りのプレイリストに織り交ぜて楽しんでほしい。

山路線はBPMを落としてゆったりと

 

たとえば箱根登山鉄道。人気の新型車両「アレグラ」で約1万株の紫陽花が咲き誇る急勾配のルートを抜けてみよう。南海電鉄・高野線では観光列車「天空」で歴史的駅舎がたたずむ森の空気を存分に味わうことができる。ループ&スイッチバックや日本三大車窓・矢岳越えで有名なJR九州・肥薩線の観光列車「いさぶろう・しんぺい」は、もはや定番だ。北陸新幹線開業後に登場したJR東日本・飯山線「おいこっと」は車内で音楽イベントもあり田舎コンセプトが楽しい列車だ。

これらは見どころが多いため、車両が奏でる音や観光案内のアナウンスをしっかり耳に入れて堪能したい。「聴き鉄」を楽しむのなら、路線としてある程度の長さがあり、(言い方は悪いが)やや地味めな路線をチョイスするのがよいかもしれない。

(撮影:裏辺研究所)

■JR東日本・小海線■

中央本線小淵沢駅から大カーブを経て、JR最高地点にある野辺山駅へ。その先はキャベツ畑が広がるさわやかな高原路線だ。約2時間強で小諸駅まで行き、しなの鉄道に乗り換えてもいいし、佐久平駅で北陸新幹線に乗り換えてサッと帰路につくこともできる。

■JR北海道・函館本線(通称:山線)■

函館から小樽・札幌を経由し旭川に向かう路線。長万部駅からはローカル線となった小樽までの部分で、過去にSLが黒煙を吐いて勾配に挑んだ山線の魅力をゆっくり堪能したい。ニセコ、倶知安あたり羊蹄山(ようていざん)を眺めながらの雄大な景色がおすすめ。

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