命の洗濯!山・海路鉄道で聴く極上音楽は?

ミュージシャンとゆく「聴き鉄」紀行

■JR東海・飯田線■

狭あいな山間のルートを通り、多くの秘境駅を有することでファンも多い。195.7キロメートルの総延長に94駅がひしめきあっているため、加減速が多いが、天竜川沿いの絶景を存分に味わうことができる。中央本線・上諏訪駅から豊橋駅まで直通する544Mに乗れば、なんと約7時間弱も同じ列車に乗っていられる計算になる。

山路線・「聴き鉄」おすすめミュージック

■Don't Know Why

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『Come Away With Me』Norah Jones(Blue Note Records)

2003年グラミー賞受賞のJazzナンバー。ノラ・ジョーンズのハスキーなのにふくよかな歌声と、金物が控えめなドラムスが耳に柔らかく、聴いていて疲れない。速度を上げて走る列車の中でこうしたスローな楽曲を聴くと、車窓が絵画のようにメッセージ性を帯びてくるようで面白い。

■Put Your Records On

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『Corinne Bailey Rae』Corinne Bailey Rae(EMIミュージックジャパン)

2006年イギリスのシンガーソングライター、コリーヌ・ベイリー・レイが出したシングル曲。以前、僕がイギリスに滞在していた際に訪れた、森に囲まれた町、リーズ出身ということで一気に親近感が湧いた。小鳥のさえずりのようなかわいらしい声質に心を掴まれる。流れゆく木立に見え隠れする陽光を見ながらハッピーな気持ちになろう。

■Alone Again (Naturally)■

1972年発売、アメリカBillboardで6週連続1位となったギルバート・オサリバンの名作。誰もが知る印象的な美メロ曲だが、楽器に耳をかたむけるとコード8つ打ちのピアノと短く鳴るタンバリン、ソロのガットギターなど優しい響きが見えてくる。歌詞の内容は割と衝撃的なので、内省的な時間を過ごせるひとり旅で訳詞をかみしめながら聴いてみたい。

■あなたに出会わなければ~夏雪冬花~■

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『あなたに出会わなければ ~夏雪冬花~』Aimer(DefSTAR RECORDS)

2012年発売。アーティスト名「Aimer」はエメと読む。フジテレビ・アニメ『夏雪ランデブー』エンディング・テーマ曲。こちらも圧倒的な存在感のある声に惹かれた。Wikipediaによると「日本音響研究所所長が『振幅ゆらぎと周波数ゆらぎが同時に発生している、非常にまれな声の持ち主』と分析」とある。

■The Rain Song■

1973年、レッド・ツェッペリンがアルバム『聖なる館』の2曲目として発表。7分39秒もあるが、ゆったり聴きこんでみたい。ギターが変則チューニングであることを知らず、いつまでたってもコピーできなくて断念した思い出あり。森がいろいろな植物で構成されているように、それぞれの楽器が絡み合っていくさまを楽しもう。

次ページつづいて海の絶景が楽しめる「聴き鉄」路線
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