命の洗濯!山・海路鉄道で聴く極上音楽は? ミュージシャンとゆく「聴き鉄」紀行

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■エイリアンズ

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『エイリアンズ』キリンジ(ワーナーミュージック・ジャパン)

2000年に発表されたキリンジ6枚目のシングル。極めて都会的、郊外的なのだが、山路線で聴くと非日常を求めて都会を脱出してきた自分に重ね合わせた面白さを感じた。夕闇から夜の淵へ落ちていく車窓で聴くと、心地よくその世界に入っていける。

海路線は上質なリラックスタイム

近年、海の絶景を楽しめる観光列車が数多く誕生している。これらが走る路線での「聴き鉄」旅を紹介していこう。

観光列車の多くは、大きな窓と海側を向いて配置された座席がウリだ。見どころで停車するサービスがある場合も。日本海沿いの夕陽が楽しめるJR東日本・羽越本線「きらきらうえつ」、地域の美食を味わうJR四国・予讃線「伊予灘ものがたり」など、天気に恵まれれば最高なおすすめ列車が多い。ぼんやりと波打ち際を眺めながら、イヤホンからの音楽に身をゆだねてみよう。

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(撮影:裏辺研究所)

■JR西日本・山陰本線■

全長673.8キロメートルの山陰本線は出雲市以西、海沿いを走る区間が続く。米子から益田までの快速アクアライナーなら約3時間弱の列車旅になる。支線の仙崎駅から下関駅までを結ぶ「みすゞ潮彩」に乗ることができたら、詩人・金子みすゞの紡いだファンタジーの世界に思いを馳せながら、響灘に沈む夕陽を堪能してみたい。

■JR西日本・呉線■

広島駅から呉線経由で三原駅まで、波穏やかな瀬戸内海沿いを走る「瀬戸内マリンビュー」。船をコンセプトとした車両の丸窓から海を覗いてみると、クルーズしているような錯覚を覚えて楽しい。

次ページ最後は先頭車両が階段状の「伊豆急行」
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