中村駅長は「越谷は川の多い街なんです」とも話す。市内を北西から南東へと貫くように元荒川が流れ、さらに新方川という小川も流れる。東隣の吉川市との境界には中川があり、ほかにもそこかしこに用水路。越谷レイクタウンのシンボルになっている大相模調節池も、水害対策を目的として造成されたものだ。
「だから、もともとは田んぼが広がるのどかな場所だったようですよ。そこに東武の鉄道が通り、武蔵野線が通ってだんだん市街地になっていった。いまも市街地の外には田園地帯が残っています。元荒川の土手などを会場にしている花火大会も、かなりの盛り上がりなんです」(中村駅長)
私鉄最長の複々線区間の北端は……
越谷駅から再び電車に乗って北に向かう。高架と複々線が続くのは、元荒川を渡った先のお隣、北越谷駅までだ。まだまだ越谷の市街地は続くが……。
「このあたりからのんびりした沿線風景に変わってくるんです。高架から地上に降りて、街並みも真新しいマンションというよりはニュータウンや昔ながらの住宅地。北越谷駅を境に変わる、車窓の雰囲気もこのあたりの見どころだと思いますよ」
と、最後に教えてくれたのは、北越谷駅長の秋元修一さん。北千住駅から続く、“私鉄最長”の複々線区間の終点である北越谷駅と大袋、せんげん台の3駅を預かっている。この越谷市北部の3駅については改めて触れることにしたい。
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