仏ルノー、EV・ソフト部門のIPO計画を15日に説明 EV競争においてどのように追い上げを図るか

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フランスの自動車メーカー、ルノーのルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)は記録的な赤字などの困難を乗り越えながら、電気自動車(EV)シフトを着実に進めている。

投資家は今週、80億-100億ユーロ(約1兆3000億-1兆6000億円)という野心的な企業評価額を目標とするルノーのEV・ソフトウエア部門、アンペアの新規株式公開(IPO)計画について詳細を知ることになる。

ルノーのデメオCEOPhotographer: Hollie Adams/Bloomberg

ルノーが15日に予定している「資本市場デー」で、同CEOは米テスラへの対抗策や中国メーカーとのEV競争においてどのように追い上げを図るかをアピールする予定だ。

パリで先週行われたイベントに参加したデメオCEOはインタビューで、「われわれはIPOに向け懸命に取り組んでいる」と述べ、低い評価額でIPOを進めるつもりはないとの意向を示した。

 

ルノーは来年4月もしくは5月のアンペア上場を目指しているものの、テスラが仕掛けた価格競争や、最近IPOを実施した英半導体設計会社アーム・ホールディングスやドイツのサンダルメーカー、ビルケンシュトック・ホールディングの不安定な株価動向が懸念材料となっている。だが、欧州重視の大衆車メーカーであるルノーにとって、コストが膨らむEVシフトへの次の段階への選択肢は少なくなっている。

 

AIRキャピタルのアナリスト、ピエールオリビエ・エッシグ氏(ジュネーブ在勤)はデメオCEOには「ロードマップがあり、ルノーに方向性を与えていいる。このところルノー車の品質は素晴らしい。現時点でIPOは素晴らしい考えではないかもしれないが、最終的にはうまくいくと思う」と述べた。

 

 

原題:Renault Casts Fledgling EV Business as Europe’s Answer to Tesla (抜粋)

--取材協力:Craig Trudell.

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著者:Albertina Torsoli

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