相鉄ゆめが丘、横浜の「ポツンと郊外駅」の大変貌 2024年夏、地下鉄下飯田との間に「集客施設」

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相鉄もゆめが丘駅の改修を進める。ゆめが丘ソラトス側に交通系ICカード専用の改札を新設、一部屋根を設置して雨に濡れずにアクセスできるようにする。トイレを全面改修するほか、外壁にレンガを採用、ホーム上家鉄骨に新塗装を施すなど外内装をリニューアルする。

リニューアル工事中のゆめが丘駅
ゆめが丘駅もリニューアルの工事中(記者撮影)

地下鉄下飯田駅も近接

ゆめが丘ソラトスは相鉄いずみ野線と横浜市営地下鉄ブルーラインの鉄道2路線、横浜市域の外郭をなぞるように通る幹線道路の環状4号線に囲まれた地区にオープンする。近接するブルーラインの下飯田はゆめが丘と同じ1999年の開業。戸塚―湘南台間の開通に伴い誕生した。

相鉄いずみ野線と横浜市営地下鉄ブルーラインは市境である境川付近で線路を並べる。終点の湘南台駅は藤沢市に位置しているため、ゆめが丘、下飯田両駅は横浜市の西の端にあたる。

横浜市営地下鉄ブルーライン 下飯田駅
横浜市営地下鉄ブルーラインの下飯田駅。右奥が建設中の「ゆめが丘ソラトス」(記者撮影)
環状4号線とゆめが丘ソラトス
環状4号線と建設中の 「ゆめが丘ソラトス」 。画面左端に地下鉄下飯田駅がある(記者撮影)

相鉄いずみ野線は都心との直通を果たし、ブルーラインも将来、湘南台と反対側の終点であるあざみ野から小田急新百合ヶ丘まで延伸する計画がある。横浜市の辺境の駅は開業25年を経ていよいよ頭角を現そうとしている。

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橋村 季真 東洋経済 記者

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はしむら きしん / Kishin Hashimura

三重県生まれ。大阪大学文学部卒。経済紙のデジタル部門の記者として、霞が関や永田町から政治・経済ニュースを速報。2018年8月から現職。現地取材にこだわり、全国の交通事業者の取り組みを紹介することに力を入れている。

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