新NISA、使わなきゃインフレで資産は減るばかり 株・投信で儲けても一人1800万円までは「無税」

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投信業界は活況に沸いている。モーニングスター・ファンド・アワードの日本株部門で最優秀賞を受賞した「コモンズ30ファンド」(撮影:今井康一)

近年では投資へのハードルも下がった。スマホを使いネット証券経由で新NISAに入る若者も多い。何せ投信は100円から購入可能。ネット証券はカードで投信を積み立てる「クレカ積立」、ほかのサービスを組み合わせたポイント還元などで競い合う(図5)。

2115兆円の金融資産のうち、現預金は52%

ただし、全体では「貯蓄から投資へ」の流れはなかなか進まない。家計金融資産の内訳を見ると、2115兆円の約52%が現金・預金、株約12%、投信約4%(図6)と、いまだ現預金偏重が実態である。

1㌦=150円安に近づいた円安下、現金の価値はどんどん下がっている。放っておくことは何もしていないのではなく、実は「円」「現金」に投資しているのと同義である。世界的なインフレ時代に突入しつつある現状で、今の100万円が5年~10年後の100万円と同じ価値があるとは、必ずしも限らないのだ。

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