日本初のEVキャンピングカー「T-01」の正体に迫る 電動化×アウトドアは自動車業界で成功なるか

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備え付けられたカウンターテーブル部分
備え付けられたカウンターテーブル部分(筆者撮影)

さらに、室内後方の右側には、飲食はもちろん、PC作業などもできるカウンターテーブル、前方左隅には標準装備の電子レンジや73Lの家庭用冷蔵庫などが収納できるキャビネットも装備する。これら家具類には、白っぽい色調のロシアンバーチという木材を使い、上質感や清潔感などを醸し出す。さらに常設のベッドは、シングルサイズ(97cm×195cm)からセミダブルサイズ(120cm×195cm)に拡張することも可能。大人2名が、ゆったりと横になれる就寝スペースを確保している。

走行性能やバッテリー容量について

充電ポートはフロント部に配置
充電ポートはフロント部に配置(筆者撮影)

BEVであることで、二酸化炭素排出量をゼロにしているT-01では、43.5kWhの走行用メインバッテリーを搭載する。満充電1回あたりの走行距離は約270kmで、最高速度は90km/h。なお、走行用メインバッテリーは、満充電までの時間が普通充電で約8時間。カーステイの調査によれば、「EVを販売しているカーディーラーや、スーパー、コンビニ、道の駅といった商業施設など、充電設備を持つ全国2万1000カ所以上で充電することができる」という。

キャンピングカーでは、キャンプや車中泊のときに、エンジンを停止したままでも室内で家電製品などを使用できるサブバッテリーを搭載することも多いが、T-01にも24V/100Ahタイプのリチウムイオンバッテリー2個、計200Ahを装備する。一般的な国産キャンピングカーでは、12V/100Ahタイプのサブバッテリーを使うことが多いが、これは日本車の電装品などが主に12V対応のためだ。

サブバッテリーとして搭載されているリチウムイオンバッテリー
サブバッテリーとして搭載されているリチウムイオンバッテリー(筆者撮影)

一方、T-01はより大きな電圧の24V対応のバッテリーを使うことができる。そのため、電子レンジ、冷蔵庫、エアコン、IH調理器など、さまざまな家電製品を同時に使う場合などでも、電力不足を感じず、より「心置きなく」使えるのだという。また、室内3カ所には100V電源のコンセントも用意しており、家電製品はもちろん、PCを使ってワークスペースとして活用することも可能だ。

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