日本初のEVキャンピングカー「T-01」の正体に迫る 電動化×アウトドアは自動車業界で成功なるか

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T-01のフロントフェイス
T-01のフロントフェイス(筆者撮影)

まずは、T-01の主な特徴を紹介しよう。なお、今回は、神奈川県横浜市にあるカーステイの施設「モビラボ(Mobi Lab.)」を訪問。ここは、キャンピングカーの一般ユーザー向けDIYスペースなどを展開するとともに、T-01の製造拠点でもあり、実際に、デモカーをじっくりと見ることができる場所だ。取材は、同社代表取締役の宮下晃樹氏に対応していただいた。

早速、T-01をチェックしてみる。外観は、ルーフ部にオプションのルーフエアコンやソーラーパネルが装備されている以外、ベース車両であるELEMO-Lの外装とほぼ同じ。8ナンバー登録のキャンパー特装車ではなく、商用車などで一般的な1ナンバー登録車だ。

車体左再度にある上方跳ね上げ式のドアから室内に乗り込むことができる
車体右サイドにある上方跳ね上げ式のドアから室内に乗り込むことができる(筆者撮影)

全体的なフォルムは、ボリューム感が満点で、まるでアメリカ製バンのような雰囲気。それもそのはず、実際にELEMO-Lは、アメリカで製造されているそうで、2名乗車が可能なデモカーは左ハンドル仕様だ。また、観音開き式のリアゲートなども、アメリカを走る商用バンさながら。室内へのエントリーは、バックドアのほか、車体右サイドにある上方跳ね上げ式のドアからも行うことができる。

ちなみに、ベースモデルのELEMO-Lは、スタートアップ企業のHW ELECTROが製造を手掛けるBEVの多目的バンだ。配送業や救急車などの緊急車両、そしてT-01のようなアウトドアのレジャー用など、さまざまな用途で使用されることを目的に開発されている。

ボディや室内のサイズについて

観音開き式のリアゲートから見た室内
観音開き式のリアゲートから見た室内(写真:Carstay)

T-01の車体サイズは、全長5457mm×全幅1850mm×全高2045mm。5mを超える全長なので、日本の細い路地などではちょっと運転が難しそうだ。だが、全高の数値から考えると、高さ制限が2.1mまでの立体や地下の駐車場に停めることは可能(ルーフエアコン未装着の場合)。キャンプなどのレジャー用途だけでなく、ショッピングセンターなどでの買い物などにも使えるだろう。

室内の様子
室内の様子(筆者撮影)

一方、室内では、約7平米の荷室スペースを架装し、大人2名が快適に過ごせる空間を演出する。天井には、軽量ながら見た目が美しいスプルース材を使用。各板は、ピッチを変えることで、全体的に単調にならない工夫も施されているほか、LED照明を6カ所に配置し、夜間でもくつろげる空間となるよう配慮されている。また、左右の壁には上質で落ち着きのある藍色の壁紙を貼り、まるで宇宙旅行をしているような雰囲気を演出。ブランド名のムーンは「月」という意味もあるため(つづりは違うが)、それを体現するような仕様にしているようだ。

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