どう保存する?東京メトロの気になる「引退車両」 ほかの鉄道会社に譲渡した事例もあるが…

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また、500形や6000系・7000系に関して、今後の処遇や動向についても尋ねた。東京メトロによると、「今後の動向については未定。また保存方法等の詳細についても未定」という。

なお、8000系や02系など、今後引退していく車両についても、保存していく方針はあるのかも尋ねた。「今後の引退車両の保存方針については検討中であり、また保存方法等の詳細についても未定」ということであった。

インドネシアの突然の決定

6000系と7000系の一部はインドネシアのKCIコミューター(ジャカルタ首都圏の鉄道会社)に譲渡されており、現在も現地の通勤の足として運行を続けている。この譲渡にあたっては、日本とインドネシア両国の外交によって実現している。インドネシアでは、元東京メトロの車両だけではなく、東急やJR東日本の車両も活躍している。

ところが、インドネシア政府が、「今後、日本からの中古電車の輸入は一切認めない」と2023年6月22日に決定した。新木場での保存車両にも影響が出る可能性があるのではないか。東京メトロで保存されている気になる車両たちの今後はどうなっていくのか。その動向について、これからも引き続き調査を続けていきたい。

渡部 史絵 鉄道ジャーナリスト

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わたなべ・しえ / Shie Watanabe

2006年から活動。月刊誌「鉄道ファン」や「東洋経済オンライン」の連載をはじめ、書籍や新聞・テレビやラジオ等で鉄道の有用性や魅力を発信中。著書は多数あり『鉄道写真 ここで撮ってもいいですか』(オーム社)『鉄道なんでも日本初!』(天夢人)『超! 探求読本 誰も書かなかった東武鉄道』(河出書房新社)『地下鉄の駅はものすごい』(平凡社)『電車の進歩細見』(交通新聞社)『譲渡された鉄道車両』(東京堂出版)ほか。国土交通省・行政や大学、鉄道事業者にて講演活動等も多く行う。

 

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