社員に伝えるメッセージに悩むようなら、社長を降りるべき--西本甲介・メイテック社長(第6回・最終回)


 多様性を認め、自分と違う考え方があってもできるだけ端から否定せず、意図するところを理解しようという努力はしています。なるべく苦言を呈する人を遠ざけないようにもしています。

--どういう人にどういう責任を感じてもらって次にバトンを渡したらいいと思っていますか。

後継者は指名しないとずっと公言していましたが、最近考えを改めました。他のボードメンバーに任せていた任期ごとのCEO指名委員会に出るようになったんです。

やはり社長になりたいだけの人は社長になってほしくありません。そういう人は、社長になった瞬間、社長であり続けることが目的になってしまいます。「社長になって会社をこうしたい」という志にどれだけ共鳴できるかで後継者を判断したいと思っています。

--西本さんはまだ若いですから、この経験を元にまったく違う業態の企業の社長になってほしいですね。いわゆるプロ経営者として。そうしたことが実現すれば、日本の企業社会も新たなステージに入ったと言えるかもしれません。本日はありがとうございました。

(撮影:梅谷 秀司)

にしもと・こうすけ
1958年愛知県生まれ。1984年メイテックに入社し、社長室長、人事部を経て1995年に取締役に就任し人事部長と経理部長を兼任する。1996年専務取締役人事部長・経理部長、99年から現職。2006年からはグループCEOも兼務。社団法人日本経済団体連合会理事、一般社団法人日本エンジニアリングアウトソーシング協会代表理事。

■CEOへの道は、エグゼクティブ向けの人材会社・経営者JP主催のセミナー「トークライブ・経営者の条件」との連動企画です
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