円安や物価高でも格安「タイ鉄道の旅」の醍醐味 バンコクから日帰り、それぞれ特色ある4路線
帰りはディーゼル電気機関車の引く客車列車を利用すれば、2種の列車の乗り比べとなる。行きは地元観光客中心、復路は庶民的なローカル列車を楽しめた。客車は4人ボックス席あり、4人と6人のボックス席あり、座席にクッションのない木のベンチのような座席ありと、種々雑多な客車で編成される。
日本でいえば、1970年代、DF50形ディーゼル機関車の引く雑形客車と年代が同じような車両で、昭和の時代の普通列車を彷彿とさせる旅が、格安にできるのが嬉しい。
新駅から昼の「夜行列車」にちょい乗り
次はバンコクから西へ50kmほど郊外に位置するナコンパトムへの日帰り旅だ。ここには世界一高い仏塔があるプラ・パトム・チェディがあり、駅から徒歩10分もかからないところにあるので、鉄道を使った旅に最適である。
ナコンパトムはバンコクのトンブリ駅から出る路線の近郊区間が終わる辺りにあり、バンコクからナコンパトムまでは日本製ディーゼルカーの近郊列車が1時間に1本ほど運行している。ナコンパトム以遠へ行く列車は客車列車が多く使われている。
しかし、私はバンコクのバンスー・グランド駅(新駅)を発着する列車にも乗ってみたかったので、バンコク発スンガイコーロック(タイ東海岸最南のマレーシアとの国境の町)行きの夜行快速列車の座席車に乗ってナコンパトムを目指した。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら