価格約600万円、トヨタ「セリカXX」が激レアな訳 80年代トヨタ製スポーツカーはレストアが困難
旧車ブームが続く中、最近は1980年代に販売された国産スポーツカーも人気が高い。ここ数年、中古車価格は著しく高騰しているが、なんと約600万円という破格値がつけられた1985年式のトヨタ「セリカXX(ダブルエックス)」に遭遇した。
中古車相場の2倍もの価格がついたセリカXX
そのセリカXXは、三重県のクラシックカー専門店「ヴィビンテージ宮田」が「オートモビルカウンシル2023(2023年4月14~16日・幕張メッセ)」というカーイベントに展示していた。走行距離4万1000kmのワンオーナー車というその車両は、40年近く前のクルマとは思えないほどの美しさ。内外装やエンジンなどにはサビや劣化した箇所も見当たらず、細部まできれいに仕上がっている。
だが、それにしても、かなり高価であることは確か。展示していたヴィンテージ宮田の担当者によれば、この型式のセリカXXは「中古車相場が300万円程度」。1980年代に作られた古いスポーツカーに、いつの間にかそんな価値がついていることも驚きだが、この展示車両はさらに2倍の価格。その要因は一体なんなのだろうか。
ここでは、かつて一斉を風靡したセリカXXというクルマを振り返るとともに、近年、価格が高騰している理由や背景などについて迫ってみる。
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