首位企業は34年連続増配で、還元積極姿勢に揺らぎはなさそうだ。

(イラスト:Zenzen / PIXTA)
6月12日発売の『週刊東洋経済』では「3万円時代に勝てる株 株の道場」を特集。16日発売の『会社四季報』夏号では全上場企業平均の営業利益は8.9%増と業績が順調。いち早く四季報を駆使して各種ランキングを作成し、上値余地の大きい銘柄をリストアップ。33年ぶりの大波に乗って欲しい。
長期にわたって増配を続けている企業には、2つの大きな魅力がある。
1つは多少の浮き沈みがあっても業績が安定的に成長しており、財務が健全であること。もう1つは株主還元に積極的な姿勢を維持していることだ。連続増配への期待が強いため、将来においても減配しにくい。
今期予想も含めた連続増配年数の1位はトイレタリー首位の花王。34年連続の増配が予想されている。売上高はコロナ禍前を上回ってきたが、原料高などが響き利益の回復は途上だ。それでも今期2円、来期2円と、過去より幅は小さいものの増配を堅持しそうだ。
2位のユー・エス・エスは中古車オークション会場運営で断トツ。26年連続増配が予想される。新車市場の回復を追い風に今期も最高純益を更新する予想。同じく2位のSPKは自動車用補修・車検部品卸の中堅。値上げも効き連続最高純益の予想だ。今期の配当性向は20%弱。花王やユー・エス・エスの50%超に比べ還元余力がある。PBRが0.8倍前後と低く、株価対策が求められる点も注目だ。
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