東日本大震災で進む東北産離れ、不安払拭へ険しい道

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小


 野菜は関税率が低く、これまでも多くの品目が輸入されている。出荷停止の分を輸入の拡大で補うことは十分可能だ。「これを機に、2008年の中国産冷凍ギョーザ問題以来敬遠されていた輸入野菜の取り扱いを増やしていく可能性もある」(都内スーパーの生鮮食品担当者)との声もある。

漁業も供給自体に不安はない。三陸沖は世界有数の漁場といわれる。だが、岩手、宮城、福島、茨城県を合わせた水産物の生産シェアは15%弱。岩手と宮城県の合計で日本のワカメの8割、カキ3割を占めるなど、同地域のシェアが一部高い品目はあるものの、カキの場合、「コストは約1・5倍になり、人気や品質で劣る」(日本かきセンターの津久井研悟社長)点を消費者が許容すれば、海外産で代替できる。


関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事