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台湾の半導体産業を支える「人材育成」の秘訣 「半導体学部」設立した台湾の大学

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TSMC本社の建物外観
台湾・新竹サイエンスパークのTSMC本社(写真:Lam Yik Fei/Bloomberg)

「何もかも足りない」。世界最大の半導体ファウンドリー・TSMC(台湾積体電路製造)が熊本県に進出を決めて以来、絶えず聞こえてくる言葉だ。

何が足りないのか。文字どおり何もかもだが、とくに人が足りない。工場建設、関連施設の保守・維持、流通などの人材が「足りていない」(現地・建設業関係者)という。コロナ禍の影響もあって、外国人労働者の採用もうまく進まず、現場では不安の声が強い。

深刻なのは、半導体生産に必要な人材が足りていないことだ。初任給28万円と高額な月収を提示しても、人材は集まらない。

募集条件も、例えば募集側が「英語と中国語ができる人」から「英語ができる人」と徐々にハードルを下げても、欲しい人材が見つからない。「台湾の大学留学経験者なら、理系文系問わず声をかけられている」という話もある。

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