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日本経済の自動車頼みはいつまでも続かない 3年連続大台割れの国内販売が暗示する近未来

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トヨタモビリティ東京の販売店
3年連続で国内販売台数は500万台割れとなった(写真:記者撮影)

2022年度の日本国内の自動車販売台数は438万台と、3年連続での500万台割れとなった。1976年度以来最低の421万台だった前年度からは4%増となったものの、半導体不足などによる自動車の生産調整の影響が続いている。

国内自動車販売は90年の777万台をピークに減少したが、500万台を維持してきた。08〜11年度の4年間(リーマンショックや東日本大震災)と15年度(消費増税の反動減)に大台が割れたが、その後は500万台に復帰している。

500万台復帰は一過性のもの

はたして今回はどうなるのか。短期的には一定の回復が見込める。それは、今回の落ち込みは供給難が原因であるからだ。国内生産は昨年8月からプラスに転じており、国内販売はその後を追うように9月からプラスとなっている。各自動車メーカーの生産は本調子ではないが、正常化の方向にはある。

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