1月23日、岸田文雄首相は施政方針演説で130万円などの「年収の壁」に言及、その見直しが政策課題として急浮上した。
年収の壁の議論自体は昔からある。例えば年収103万円の壁(それを超えると所得税負担が発生)については30年以上前に配偶者特別控除制度が導入されたことで103万円を境に世帯年収手取り額が減ってしまう逆転現象(壁)は生じないようになっている。
現在の焦点は、主婦のパート労働者に社会保険料負担が発生する年収130万円(従業員101人以上の企業では106万円)の壁だ。その後の国会審議で岸田首相は、手取り額の減少(社会保険料負担分)を補助金支給で埋め合わせる案に前向きな姿勢を示した。
だが、社会保険料負担による手取り額減少は本当に「壁」なのか。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら