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世界のEVシフトに遅れる日本は大丈夫なのか 追撃の鍵を握るのは社長交代を発表したトヨタ

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日産自動車の新型軽EVサクラ(SAKURA)
日産自動車の新型軽EVサクラ(SAKURA)(編集部撮影)

筆者は2022年最初のコラム(1月29日号)で、「世界的にEV(電気自動車)に出遅れていた日本と日本企業にとって22年は『EV元年』となりそうだ」と書いた。しかし22年は、日本と日本企業のEVシフトの遅れが決定的になった年となった。

22年の新車販売に占めるEVの比率は世界で1割に達した。主要市場では中国は約2割、欧州は約1割、米国は約5%だった。対して日本は2%弱にとどまった。

日産自動車と三菱自動車の軽EVはヒットしたが、半導体不足で十分な生産ができなかった。他の日本メーカーは競争力のあるEVを出せてもいない。日本勢の多くはEVを時期尚早と考えているため、取り組みに積極性が欠けることなどが原因だ。

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