マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは、「この技術は、われわれが知っているほとんどすべてのソフトウェア分野を再形成するだろう」と述べた。そして、「そのレースは今日から始まる」と付け加えた。
火曜日、100人近い記者、編集者、カメラマンで混み合った会場で、マイクロソフトは新たな検索エンジン、ビングを披露した。同社のユスフ・メハディ副社長は、新しい会話型インターフェイスを使って、ビデオゲームに適した65インチのテレビを検索してみせた。候補のテレビがリストアップされると、最も安いモデルに絞り込むように指示。すると、すぐに絞り込まれた。
さらに、チャットボットを使ってメキシコ旅行の計画を立てたり、日本の詩人について調べたりもした。短い質問で、スペイン語から英語への翻訳や、特定の俳句を表示するよう依頼することもできた。「これは、今の検索よりもはるかに優れている」と、メハディ副社長は語った。
同副社長は、チャットボットサービスを提供する同社のウェブブラウザ「Edge(エッジ)」の新バージョンも公開。ニュースリリースを読み込んだ後、ボットに文書の要約を要請した後、ビングに関するSNSへの投稿を依頼し、さらに、新たなソフトウエアプログラムのコンピューターコードのスニペットも生成させた。
月末までにはさらに多くの人へ向けて公開
マイクロソフトは火曜日、ビングの新バージョンを限定で公開した。各ユーザーは限られた数の質問をすることができるほか、ビングの完成版にアクセスできるウェイティングリストに参加できる。同社は今月末までにさらに数百万人へのアクセスを拡大する予定だ。
ナデラCEOはインタビューの中で、マイクロソフトはこの技術を自社製品に取り入れるために「必死のスピードで」作業していると話した。同氏が「地球上で最も使われている製品」と呼ぶ新たな検索技術をリリースすることで、人々は「日常の習慣」が「魔法のような何か」につながる可能性があるとしている。