【産業天気図・住宅/マンション】原材料高を跳ね返しマンション需要旺盛!ただ戸建ては前年割れ
●お天気概況
不動産大手4社の前2004年度決算では全社とも経常最高益を達成。今05年度は減損処理を終えた首位の三井不動産が15期ぶりに純益でも過去最高を達成する見通しだ。今年度はビルの空室率が引き続き改善することに加え、賃料も底打ちが進みそう。分譲マンションは、04年暦年の首都圏マンション供給戸数が2.7%増の8万5429戸。一方、在庫戸数は18.8%減の7900戸と、旺盛な需要を示している(不動産経済研究所)。
●今後の注目点
資材高や土地仕入れ高に対しては、各社とも価格転嫁に慎重。粗利の圧迫要因にもなりかねないが、現状、好業績に水を差すほどではない。一方、戸建て住宅市場はマンションに比べて伸び悩んでいる。住宅生産団体連合会は、今05年度の新設住宅着工戸数が前年比2.4%減になると予測。ただ、業界大手の積水ハウス、大和ハウスは営業増益を見込むなど、環境悪の中で2極化傾向が見られる。マンションは晴れ間が続くが、住宅はグズつきぎみに。
【藤尾明彦記者】
(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら