米資産運用会社グランサム・マヨ・バン・オッタールー(GMO)の共同創業者ジェレミー・グランサム氏は、米国株のバブル崩壊はまだ当分終わらないとし、相場が年明け力強いスタートを切ったことに投資家は高揚し過ぎるべきではないと警告した。
長年の投資ストラテジストでもあるグランサム氏(84)は24日公表の論文で、S&P500種株価指数は年末に約3200になるだろうと計算。これは年間ベースで17%近い下落、現行水準からは20%の値下がりに相当する。S&P500種は23年中に同水準を下回る局面がしばらく続く可能性が高く、3000前後での推移も含まれると同氏はみている。
グランサム氏はボストンからインタビューに応じ、「問題の度合いが通常よりも大きく、恐らく私がかつて経験したことのないほどの大きさだ」と指摘。
「悪い方向に向かい得る物事の方が、正しい方向に進み得るものよりも多い」と述べ、「状況が間違った方向に進み得る、またシステムが基本的にグローバルベースで完全に間違った方向に行き始めるかもしれないという明白な可能性がある」と付け加えた。
ウォール街で屈指の弱気派として知られる同氏は、S&P500種が2000付近まで下落する可能性も排除していない。実際にそうなれば、「残酷な下落」だと語った。
原題:Jeremy Grantham Warns of a 17% Plunge in the S&P 500 This Year(抜粋)
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著者:Michael Regan、Vildana Hajric
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