週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
ライフ

悲報!酒はどんなに「少量」でも健康を破壊する アルコール分解物質がDNAを傷つけ、がんを誘発

6分で読める

INDEX

「ほどほどの量」のアルコールでも健康被害を誘発してしまう(イラスト:Francesco Ciccolella/The New York Times)

場を白けさせて申し訳ないが、毎晩ワインを1〜2杯飲んでも健康は改善されない。

過去何十年にもわたって、紛らわしくて、ときに矛盾する研究(過剰なアルコールは体に悪いが少しなら良いとか、ある種類のアルコールはほかのものよりも体に良いとか、冗談じゃない。全部体に悪い)が行われてきたが、実態が明らかになりつつある。たとえ少量でもアルコールは健康に影響を及ぼす可能性がある、ということだ。

飲酒の健康リスクは「ほどほど」でも起こる

昨年11月に発表された研究で、2015年から2019年の間に過度のアルコール摂取で死亡した人の数がアメリカでは年間約14万人に上ることが明らかになった。そのうちの約40%は、交通事故、アルコール中毒、殺人といった急性の原因によるものだ。しかし、大半は、肝臓病、がん、心臓病など、アルコールに起因する慢性疾患が死因となっていた。

専門家がアルコールの過剰摂取と関連した深刻な健康障害について語るとき、人々はたいてい、アルコール使用障害のある人について話しているのだと思い込んでいる。だが、飲酒の健康リスクは、ほどほどの量でも起こりうる。

ビクトリア大学カナダ薬物使用研究所のティム・ナイミ所長は、「アルコールは非常に低いレベルの量から健康に害を及ぼす」と話す。

では、アルコールはいつ、どのように健康に影響を及ぼすのだろうか。飲酒の量を減らすべきか迷っているなら、ここで紹介する情報が参考になるだろう。

「過度のアルコール摂取」とは、厳密にはアメリカ食事摂取基準で推奨される1日の最大摂取量を超える場合を指す。男性なら1日2杯、女性なら1日1杯だ。

「摂取量がこの範囲内であったとしても、とくにある種のがんや心血管疾患のリスクがある」という証拠も出てきていると、アメリカ疾病対策センター(CDC)でアルコール対策プログラムを率いるマリッサ・エッサー氏は指摘する。

次ページが続きます:
【飲酒はなぜ健康に悪いのか?】

2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象