今年の中国の個人消費の回復は力強さに欠ける トップクラスの運用成績を収めるファンドが予想

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中国の個人消費の回復は緩やかなものにとどまると、中国でトップクラスの運用成績を収めているマクロヘッジファンドが予想した。多くの投資家が今年、株式相場を押し上げると期待している個人消費に疑念が示された。

運用資産100億元(約1900億円)超の上海半夏投資管理中心は昨年12月の投資家向けレターで、海外での経済動向を基に、新型コロナウイルス関連の制限措置解除後に中国の消費が力強く回復すると予測するのは「問題がある」と指摘した。

3年間にわたった厳しい制限措置が解除され、トレーダーが消費者による成長けん引に大きな期待を寄せる中、CSI300一般消費財指数は昨年10月31日から23%上昇と、より幅の広い株価指数の伸びを上回っている。ただ上海半夏は収入の伸び鈍化の中で信頼感を抑制している不動産市場低迷や高水準の家計債務を理由に、消費の回復は「極めて緩やか」になるだろうと分析した。

ブルームバーグが確認した写しによると、創業者の李蓓氏率いる上海半夏は今月8日付レターで、「消費銘柄は株価の停滞・調整に加え、予想に届かない現実に引き続き直面する可能性が非常に高い」とした。

同レターによると、上海半夏の昨年のリターンはプラス1.3%で、2017年末の設定以来のトータルリターンは240%に達した。李氏はコメントを控えた。

中国の突然の「ゼロコロナ」政策転換の後、新型コロナ感染者は急増しているが、エコノミストは政策支援が拡大する中で、ひとたび感染状況が落ち着けば景気回復は加速し、今年の成長率は昨年の推定値3%を上回る4.8%になると予想する。

しかし上海半夏は同レターで、諸外国と異なり、中国の財政刺激策は家計収入を直接増やすのではなくインフラに充てられていると指摘。米国などでは景気刺激のための個人給付金や補助金が制限措置解除後の景気回復を後押ししたが、中国はこれらの提供を控えている。

原題:Star Macro Fund Casts Doubt on Key Theme of China Stock Rally(抜粋)

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著者:Bloomberg News

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