「人の命に値段をつける」難題に挑む弁護士の苦悩 「ワース」が描くテロ被害者への補償金の在り方

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ワース
映画『ワース 命の値段』(写真:© 2020 WILW Holdings LLC. All Rights Reserved. )(東洋経済オンライン読者向けプレミアム試写会への応募はこちら

人間の命の価値は平等であり、そこに値段はつけられないと考えるのは、人間として当然の感情であろう。だがアメリカを襲った同時多発テロという未曾有(みぞう)の大惨事に直面し、この答えの出ない難問に正面から取り組んだ人たちがいた――。

2月23日よりTOHOシネマズシャンテほかで全国公開予定の映画『ワース 命の値段』は、9.11テロの被害者とその遺族約7000人に補償金を“分配”するという難題に挑んだ弁護士たちの、2年間にわたる驚くべき軌跡を描いたヒューマンドラマだ。

熱狂的な映画ファンとして知られるバラク・オバマ元大統領と妻のミシェルが創設した製作会社ハイヤー・グラウンド・プロダクションズがいち早く本作の配給権を獲得したことも話題となった。

主演俳優「映画で語られるべき物語だ」

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本作の主演を務めるのはマイケル・キートン。1989年と1992年に制作されたティム・バートン監督の『バットマン』シリーズで一世を風靡(ふうび)した彼は、2000年代に入り、長らく作品に恵まれない時期が続いたが、2014年の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』、翌2015年の『スポットライト 世紀のスクープ』と、主要キャストとして名を連ねた映画が2年連続でアカデミー賞作品賞を獲得。『バードマン~』では主演男優賞にノミネートされるなど、再びその動向に注目が集まることとなった。

そんな彼のもとにはいくつもの映画のオファーが届いたというが、その中から彼が選んだのが、ハリウッドで未映画化となっていた優秀な脚本を選出する「ザ・ブラックリスト」にも選ばれたマックス・ボレンスタインによる本作の脚本だった(余談だが、アカデミー賞をとった『スポットライト~』も「ザ・ブラックリスト」から日の目を見た作品となる)。

キートン自身、本作にかかわる前は補償基金の裏に隠された事実は詳しく知らなかったというが、実際に脚本を読んで「映画で語られるべき物語だ」と感じたという。

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