なぜ今？ANAがゴルフ場予約サイトを始めた理由 世帯年収1000万超｢マイレージクラブ｣の新展開

ANAが主催するツアー「ANAオープン」（写真：ANA X株式会社提供）

全国には2200カ所以上のゴルフ場があり、ゴルフをしたいと思ったら自分がプレーしたい地域やコースを調べて、自ら予約しなければならない。直接ゴルフ場に電話をしたり、コースの予約サイトを使ったりして予約する方法もあるが、最近は専門のゴルフ場予約サイトを使うと便利だ。楽天GORA、ゴルフダイジェスト・オンライン（GDO）などである。

千葉県市原市にあるゴルフ場に聞いたが、こうした専門のゴルフ場予約サイトからの予約が全体の6割を超えているとのことで、一般的になっていることがわかる。

ゴルフ場予約サイトを使うメリット

ゴルフ場予約サイトを使うメリットは、プレーしたい日のゴルフ場の空状況、価格が一目でわかることだ。また、希望するスタート時間、乗用カートを使う、昼食付き、キャディー付きかどうかなど、自分の好みのプレースタイルも選べる。

同じ地域のゴルフ場との価格比較もでき、また、コースの特徴などもわかるので、より自分の好みや価格のコースを選べる。プレーしたい日が土曜日など混んでいるときでも、空いているコースなどをすぐに調べられる。予約サイトを使うとポイントが貯まり、それをプレー代などにあてることもできる。

一方デメリットとしては、各ゴルフ場は専門予約サイトから送客してもらうと手数料を支払わなければならないので、ゴルフ場独自のキャンペーンなどでゴルフ場に直接予約すると価格が安くなることもある。その場合は予約サイトのほうがプレー代が高くなる。

専門ゴルフ場予約サイトとしては、最大手の楽天GORA、GDO、じゃらんゴルフ、ALBA.net、一人予約のバリューゴルフなどがある。また、多くのゴルフ場を運営するPGM、アコーディア・ゴルフは各100カ所以上のゴルフ場をそれぞれの予約サイトから選ぶことができる。

ここに2022年9月からANAが参入した。ANAのグループ会社であるANA X株式会社が展開する「ANAトラベラーズゴルフ」である。

名前から想像すると、飛行機と組み合わせたゴルフパッケージツアーの予約サイトと思ってしまうが、プレスリリースでは「各地の魅力溢れるゴルフ場を取り揃え、ANAトラベラーズ ダイナミックパッケージとの組み合わせや“ゴルフのみのプレー”など、お客様の様々なゴルフシーンで簡単便利にご利用いただくことができます」（“”は筆者による）とのことで、ゴルフ場の予約だけでも可能だ。

ちなみに、ゴルフ仲間に、ANAのサイトからゴルフ場が予約できることを知っているか聞いてみると、まだ誰も知らなかった。