いい形?「岸田首相」政権危機なのに自信満々な訳 いまだ難題だらけ、政権復帰10年の12月26日に注目

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これについて自民幹部は「解散はありえないが、状況次第で内閣改造はありうる、という意味」と解説。官邸筋は「岸田首相は、秋葉、杉田両氏を含め、内閣の“問題児”を交代させることで、野党の追及を交わすとともに、党内の結束を固めることを狙っている」と指摘した。

岸田首相、「政権復帰10年」に何を語る?

ただ、「ミニ改造を行っても、後任の不祥事が発覚すれば、政権はさらに追い詰められる」(自民長老)のは確実。しかも、「ミニ改造の標的の多くが安倍派。そんな人事をしたら党内の岸田離れを拡大させるだけ」(閣僚経験者)との声が多い。

今後の政局絡みで結果が注目された茨城県議選は、「現職を含め自民公認候補の落選が目立ったが、非自民陣営の伸びもほとんどなく、実質的に自民・保守の勢力維持」(選挙アナリスト)となり、自民執行部もなんとか安堵する結果だった。

これも踏まえ、岸田首相は自民の政権復帰から満10年となる12月26日午後に予定する都内のホテルでの講演で、「当面の政策運営方針と、政権維持への自信と決意を表明する意向」(周辺)とされるが、それまでの2週間にはたして思惑どおりに事が運ぶのだろうか。

泉 宏 政治ジャーナリスト

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いずみ ひろし / Hiroshi Izumi

1947年生まれ。時事通信社政治部記者として田中角栄首相の総理番で取材活動を始めて以来40年以上、永田町・霞が関で政治を見続けている。時事通信社政治部長、同社取締役編集担当を経て2009年から現職。幼少時から都心部に住み、半世紀以上も国会周辺を徘徊してきた。「生涯一記者」がモットー。

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