「教員匿名座談会」で土佐兄弟・卓也が聞いた、超赤裸々な「働き方改革」の実態 校長は不人気?保護者や同僚にも意見あり!

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卓也:保護者も、先生のやり方を真っ向から否定するんじゃなくて、少なくとも大人同士の会話のマナーは心がけるべきだと思います。子どもは、そうした親の理不尽な要求や偏見もしっかり見ていますから。どちらのほうが教育に悪影響なんだろう、と。

「タダ働き」する姿を子どもに見せるべきではない

B先生

ただ最近は決してネガティブなことばかりではなく、教育現場の問題がメディアで取り上げられるなど情報の透明化が進んだことで、声を上げやすくなったとも感じます。例えば、労働基準法第36条に基づく労使協定などは、今まで誰にも教えてもらえませんでしたが、ネットで知識を得たことで各所に労働環境の改善を交渉しやすくなりました。学校は未来の大人を育てる場所です。そこで大人たちが滅私奉公している姿を、子どもに見せるべきではないでしょう。主張すべきことは主張する姿勢を背中で見せようという風潮も、少しずつ現場に浸透してきた気がします。

卓也:いろいろな苦労がありつつも、皆さんこの仕事が大好きで、教員という役割のすばらしさを誇りに思っていることには変わりないんですよね。僕も、誰かを笑わせたいという一心でお金儲けは二の次で芸人をやっているので、もしかしたら先生方とも似ているのかな……なんて思ったり。

お話を伺って、教育現場の労働環境も少なからず前進していることがわかりましたが、まだまだ改善点はありますね。そして僕たち保護者は先生を悪者にする前にまず、子どもの教育の第一責任者は自分だという自覚を持つべきかもしれません。そのうえで、先生と手を携えて子どもを育てる意識が必要なんですね。気づきの多いお話ばかりで、勉強になりました! 本日はどうもありがとうございました!

(文:末吉陽子、撮影:今井康一)

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東洋経済education × ICT編集部

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小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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