
土佐兄弟「高校生あるある」の肝は役割分担
――兄・卓也さんについて教えてください!

お気づきのとおり、僕は「高校生あるある」の動画に出ていません。「土佐兄弟」というコンビを世に広めることを考えたとき、弟が演じて僕が撮影するという役割分担がベストでした。動画の撮影後、音楽やテロップを入れて編集したり、動画をアップする時間を分析したりしていますが、その結果僕ら兄弟の名を多くの人に知ってもらえるようになったことはうれしいです。それと、土佐兄弟は本当の兄弟なので、僕には兄という役割があります。兄弟あるあるだと思うけど、「お兄ちゃんは責任感を持って優しく」「弟は自由奔放」とかざっくりした役割があって。だから、いざとなったら僕が出ていきます(笑)。
――独自の"役割分担”が土佐兄弟の強みと。ちなみに最近、卓也さんは「高校生なしなし」を演じていますね。
「有給を取りたがるやつ」「クラス替え初日に名刺を配るやつ」とかね(笑)。言ってみればこれも役割分担です。ニッチな人には、メインチャンネルの「あるある」に出ていない僕がサブチャンネルで「なしなし」をする面白さが伝わるかなって。でもこれが意外にみんな見てくれるんですよ。
先生の言葉は大人になっても忘れない
――卓也さんは、学校の先生を志していたんですか?
目立ちたがり屋だったので、人前に立つ仕事に就きたくて。中でも、あるテーマを通して自分の意見を伝えたかった。とか言ってますけど、実際は完全に「金八先生」や「GTO」、「伝説の教師」の影響ですね。生徒をいちばんに考える熱血先生を「まじでかっこいいな!」と思っていました。とくに「GTO」の反町ですよね……もう反町がかっこよすぎて(笑)。
――実際、教員免許も取得されていますよね。どんな先生を目指していたのでしょうか。
「学校めっちゃ楽しいぞ」「学校来いよ、楽しめよ」と伝えられる先生。人間性って、学校生活の数年間で形成されると思うんです。だから、生徒が自分の役割や得意分野に気づける環境をつくってあげたかったですね。例えば、文化祭の準備期間なら生徒と一緒にペンキまみれになりながら伝えたいと思っていました。