「教員匿名座談会」で土佐兄弟・卓也が聞いた、超赤裸々な「働き方改革」の実態 校長は不人気?保護者や同僚にも意見あり!

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C先生

確かに、小テストやプリント作成、欠席連絡などは、ツールのおかげで楽になりました。ただ、学校内にはICTが苦手な先生もいます。「若手に聞けばいいや」と思っているのか、調べもせずに毎回聞いてくる人もいますね。そして「あの先生に聞けばわかる」と耳にした別の先生も集まってくる。内心、聞いてくる先生のほうが2倍ほど高い給料をもらっているのでモヤモヤしますね。正式にICT担当として任命されて、ほかの業務が減ったり、手当があったりするなら喜んでやりますが、そうではないので……。

A先生

国も学校も、教育現場は結局、教員の善意に頼りきっているんですよね。やる気のある先生とそうじゃない先生とで差があるのに、待遇は変わりませんから。とはいえ、もし毎月10万円給料が上がるなら話は別ですが、そうでもない限りは正直頑張らないほうが楽だと思ってしまうのも仕方ない気がします。

保護者から24時間対応を要求、見下されることも

卓也:僕ら芸人の世界は完全に実力主義でほとんど歩合制ですが、もしも教育界が出来高制になったら、状況は好転するでしょうか?

「社会の常識は教員の非常識、とか言っている場合じゃないですよね」と話す卓也氏
A先生

確かに活性化はするでしょうが、教員になる人は給料の安定を求めているところもあるので、圧倒的になり手が少なくなって、結局仕事が回らなくなると思います。

卓也:うーん、なかなか難しい問題ですね。

B先生

本当は、校長がもっと改革に乗り出すべきです。そもそも、文科省は校長に教育現場を変えてほしいと思っているので、改革するのに十分な権限を与えているはずなのです。なのに、アイデアが国から自治体、教育委員会、校長会、そして学校、と下りてくる間に、「うちだけ違うことはできないから、他校の様子を見よう」と保留にされてしまう。だから何も変わらないんですよね。このままだと、日本の教育やばいっすよ。

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