「社員のボランティア活動」と株価の意外な関係 参加が増えた企業と減った企業を比較した結果

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そこで下図で、ボランティア休暇制度が“ある企業”と“ない企業”の株式パフォーマンスを比較してみました。分析は2010年度からで株式パフォーマンスは3年間で計測しています。サスティナブル経営の対象となる項目ですから短期というより、長期的な企業活動に影響が強いと考えたため、3年間と少し長い期間での株式パフォーマンスとの関係を調べました。

ボランティア休暇制度があったとしても…

図の中で2019年は6.0%となっています。これは2019年度(2020年3月までの1年間)にボランティア休暇制度がある企業のほうが、ない企業と比べて2021年度までの3年後(2022年3月まで)で株式投資収益率が平均して6.0%上回ったということを示します。

確かに2019年度はボランティア休暇制度がある会社のほうがパフォーマンスは良かったようです。しかし2011年度から9年間で見ると、マイナスとなっている年も4回もあり、ボランティア休暇制度がある企業のほうが、ない企業と比べて株式パフォーマンスが良いとは言えないようです。

次ページボランティア休暇制度の利用者が“増えた会社”と“減った会社”で比較した結果
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