AppleWatchは「iPhoneからの出口戦略」だ iPhoneと連動せずに動くアプリに注目

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もしも今現在腕時計を使っていないとすると、時計ですら、iPhoneなどのスマートフォンに頼って知っていたことになる。もちろん1台ですべてまかなうというのもシンプルな一方、スマートフォンを手にする動作は、今自分がやりたいことを中断するきっかけにもなる。

時間を知ろうと時計を眺めたときに、SNSの書き込みやLINEのメッセージが届いていたら、ついこれらに目を通して返事をしてしまう。もしもFacebookのニュースフィードを開いてしまうと、平気で5〜10分間が経過する。
本を読んでいたとしたら、ただ時間を知ろうとしただけなのに、読書が中断されることになる。

あるいはウォーキングやランニングに行く時。エクササイズを記録し、音楽を聴きながら楽しみたいと思うと、今まではポケットにiPhoneを入れていくことになる。ポケットでは邪魔、という場合は腕にバンドで巻き付けるなどのアクセサリが必要だった。

Apple Watchは、こうしたスポーツの記録に加えて、音楽再生も可能だ。1つのプレイリスト、2GBまでの音楽を入れることができ、BluetoothワイヤレスイヤフォンでApple Watchから直接聞くことができる。

iPhoneがなくても、かなりのことができる

また、Apple Payを利用すると、財布もiPhoneも持たずにランニングをしても、コンビニで水を買うことができる。iPhoneによって便利になった生活を、Apple Watchによってより目的に近づける、そんな効果を期待できる。ただしApple Payは日本でのサービスが始まっていない。

Apple Watchは前述の通りiPhoneと組み合わせて利用するスマートウォッチだが、面白いことに、iPhoneから離れる時間を演出してくれる存在でもあるのだ。単体アプリの充実は、いくつかの機能をiPhoneから引きはがすことになるだろう。

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