東洋経済オンラインとは
ビジネス #自動車最前線

「デザートX」に乗って感じたドゥカティの本気 パリダカを連想させるデザインと新技術の融合

9分で読める
  • 宮城 光 モビリティスペシャリスト
2/4 PAGES
デザートXのリアビュー(東洋経済オンライン編集部撮影)

1980年代の国際ラリーマシンにならって、大きめの燃料タンクが装着されており、跨って走りだすと、その存在感はあるものの、乗り手との一体感を生み出してくれるポジションは、流行のアドベンチャーモデルというより、むしろラリーマシン的な印象だ。

フルLEDシステムを採用した、デイタイム・ランニング・ライトを備えた印象的なヘッドライト(東洋経済オンライン編集部撮影)

そう、デザートXは、アドベンチャーマシンより、ラリーレイドマシンレプリカと表現したほうが自然だろう。荒野を照らすデュアルヘッドライトを採用したフロントカウルや大型燃料タンクに加え、パッセンジャーシート下にはオプションで燃料タンクが増設可能なので航続距離延長といった恩恵も受けられる。

そこに搭載されるのは、ドゥカティのスーパースポーツモデルにも採用されているV2・900ccエンジン。実際に走らせてみると、オフロードスポーツライディングを前提に仕上げられたラリーレイドマシンレプリカという印象を強く植え付けられた。

ドゥカティがオフロードバイクを作る意味

筆者による試乗シーン(東洋経済オンライン編集部撮影)

さて、ドゥカティと言えば、MotoGPやワールドスーパーバイクでの強烈なトップ争いを連想される方が多いだろう。レース活動のみならず、その中心はやはりオンロードモデルが主力であり、最高峰スーパースポーツモデルから、ストリートでも十分に楽しめるストリートファイター系アグレッシブモデルにネイキッド、そしてツーリングモデルなどのラインナップが今までの主製品だ。1960年代前後には、オンロードともオフロードとも言えぬ「スクランブラー」タイプのモデルも発売はされていたものの、基本的にはドゥカティはオンロードモデルを主力としたバイクメーカーである。

しかしながら近年、ネイキッドモデルやスーパースポーツモデルは市場においては、各メーカーのリリースも多く飽和状態であり、ユーザーの新しく求めるカテゴリーとして注目を浴びはじめたのがアドベンチャーモデルと言えるだろう。じつのところ、アドベンチャーモデルの歴史は長く、今にはじまったものではない。古くは1980年代から国際的なラリーレイドマシンのレプリカとして存在していたものの、この数年で一気に人気が上がっている。

次ページが続きます:
【実績豊富なエンジンと新機軸シャーシとのマッチング】

3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象