専門家語る「最強の薄毛対策」ポイントは使用方法 1日10円足らずで頭髪を取り戻せる可能性

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エモリー大学医学部の教授で皮膚科長を務めるロバート・スワーリック医師も、同様の見解を示している。

「皮膚科で行っていることの大半は適応外だという言い方を私がするのは、適応内の処方がないことが多いからだ」と、スワーリック氏は話す。同氏は適応外処方が標準的な治療法となっている疾患として、皮膚の色素異常症や炎症性疾患、激しい掻痒感(そうようかん)など、数々の例を挙げた。

「塗布するミノキシジル」とどう違うのか?

ミノキシジルは液体または泡を頭皮に塗って使用する発毛剤「ロゲイン」の有効成分で、まず男性向けに1988年、続いて女性向けに1992年に承認された。現在ではジェネリック医薬品となっている。

ミノキシジルに発毛効果があることが偶然発見されたのは数十年前。高用量のミノキシジル錠剤が高血圧の治療に使われる中で、患者はしばしば体毛が濃くなることに気づくようになった。そこでミノキシジルの製造会社が、後にロゲインと名づけられることになるミノキシジルのローションを開発、薄毛治療薬として承認された。

しかし皮膚科医らによると、液体や泡の塗布ではあまり効果が得られない患者もいる。患者が使用を途中でやめてしまうことが原因かもしれない。ミノキシジルは頭皮に塗布する必要があるが、頭髪への付着は免れない。そのため髪にべたつきが残るのを嫌って、塗布をやめてしまう患者は少なくない。とりわけ女性がそうだ。

現在ロゲインの権利を持つジョンソン・エンド・ジョンソンにコメントを求めたが、返答はなかった。

塗布では効かない患者もいる。ミノキシジルは硫酸転移酵素によって発毛効果のある物質に変換されるのだが、硫酸転移酵素が毛根に十分に存在する患者もいれば、そうでない患者もいる。しかし内服すれば、ミノキシジルは自動的に発毛効果のある物質に変換される。

もっとも、低用量のミノキシジル錠剤が使われるようになったのは、発毛効果のある物質への変換を狙ってのことではなかった。こちらも20年前に偶然、効果が発見されたものだ。

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