なぜ国会議員は「路チュー」してしまうのか

許されること、許されないことの境界とは

少なくとも、中川議員は落ち合う直前まで中華料理店で会合があり、路上デートもそそくさに別れたということは、この日、西川公也農水大臣が辞任したこととも関係があるかもしれないが、とりあえずは忙しかったに違いない。

なぜ「同じ派閥」なのに?

いずれにしても、寸暇を惜しんででも会いたかった、そしてお互いの気持ちを確認したかったということなのだろうと想像する。

さて、ここで、もし二人が「宿舎の住人」だったらどうだっただろう。おそらく、外でのデートもいいが、外で会わなくても、宿舎に別々に帰宅すれば違和感はないだろう。宿舎の中で二人に何が起こっても、外部の人間は知る由もない。これまでも宿舎内での恋愛は在るやに聞く。

そうでなくても、これまでも、宿舎住まいの議員と一般人の「宿舎での関係」が報道されたこともあるが、議員の家族が同居している場合もあり、家族以外の人の出入りをいちいち確認する術もない。

議員と家族以外が出入りできないよう、キーの貸し出しは厳重にしている。だが、議員が出入りを許す人なら、合鍵が渡され出入り自由だ。定期的に掃除を頼んでいる家族以外の女性がいると言い訳した議員がいたが、民間のマンション同様、議員宿舎の出入りが特別になっているわけではない。

「立場のある議員だから、公衆の面前で慎め」という意見も頂いたが、それは二人の感情や時間的なことなど、置かれたシチュエーションがそうさせたのではないかという想像以外はわからない。ただ、両議員ともまだ衆議院議員二回生、当選からまだ二年数か月、地元は北海道と和歌山だから、地元に比べれば知る人はほとんどいない、ということで「無防備だった」ということはあるのではないか。

くだんのタレントには「派閥が一緒なのに、そういうこと(路チューとか恋愛沙汰ということ)をやるのですか?」と疑問を投げかけられた。つまり「発覚すると、派閥内で後々居づらくなるのでは?」ということだが、実は、同じ派閥だからこそ、何かといろいろな会合で同席する機会も多く、むしろ仲良くなる機会は多いのだ。

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