今の北朝鮮の核開発は日本にとっていかに危険か 実際に撃ち込める能力があるとしてどう備える?
小野寺氏:おっしゃる通りだ。この議論は国民を守るためにやっている。北朝鮮はすでに、おそらく日本を攻撃するものに関しては核の能力を持ったと考えるべきだ。北朝鮮の能力は、例えば広島(に落とされた原爆)の10倍の能力を持ったミサイルを日本に撃ち込める。日本国民を守るためには何が大事か。これがまず前提だ。
災害時に国民を守るために
災害時に国民を守るために「自衛隊は必要最小限度で守ってくれ」とは言わない。やはり全力をもって国民を守れと。とすれば、反撃も含めて全力をもって国民を守る。その気概があるからこそ、能力があるからこそ、抑止力になる。抑止力になるためには、万が一のとき、日本はものすごい力で反撃してくるぞ、だからこそ手を出せない。戦争はしてはダメなんだ。
戦争をしないために能力を高めて抑止力を高めるとすれば、私は国民を守るためには全ての能力を使う。これを言うのが政治ではないか。あまり精緻(な議論)に入っていくと、私たちの手の内を明かすことになる。このときには(反撃)する、このときは(反撃)しない。こんなことを政治の場で決めて手足を縛るより、むしろ「国民を守るためには最大限しっかりやる」、これが1番政治としてのメッセージだ。
橋下氏:先制攻撃はしないことは前提にして、その次の議論に、能力の議論を政治家でやってもらいたい。
小野寺氏:先制攻撃は国際法上許されていない。やってはダメだ。
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