Netflix「広告付き新プラン」が破壊的で怖すぎる訳 月額790円の「羊の皮をかぶった狼」がやってきた
Netflixの過去の価格の推移を振り返ると2015年の日本参入当初はスタンダードが950円(税抜き)で、当時の税込みでも1026円でした。それが2018年の値上げと2019年の消費税上げで1320円となり2021年に1490円(いずれも税込み)へと値上がりしたのです。
その最後の値上げ後にコロナ禍による巣ごもり需要が一段落したことで、世界的にNetflixの加入者が増加から頭打ちに転じ、Netflixの株価が大幅に下落したことで経営陣が広告付きプランの導入を検討したという経緯があります。
個人的な値ごろ感の話ですが、月額1490円となると「ちょっとお高くなったな」という感覚で、実は私はこの2年ぐらいはNetflixを毎月サブスクするのではなく、3カ月に1回のペースで契約して主に新番組ばかりを見ています。それが990円ないしは790円になるのであれば「毎月観てもいいかな」という気持ちに変わります。みなさんも似た感覚はあるのではないでしょうか。
さて、肝心の広告プランの中身ですが、790円コースの人は1時間あたり4~5分の広告が入ることになるようです。これはほぼ地上波と同じペースで広告が入るわけですから、気にならない人はそれほど気にならないのではないでしょうか。
その際に「一部のコンテンツが広告プランでは見られない」という報道があったので気になって調べてみると、要するに過去のコンテンツの中に、調達時の契約条件として広告を想定していなかったものがあって、ごく一部のコンテンツのみ見ることができなくなるという話ですから、そこはあまり心配しなくてもよさそうです。
「当初は」ターゲティング広告は行わないが…
そして一番肝心な「どのような広告が入るのか」という点については、
①当初は、ターゲティング広告は行わない
②スポンサーとなる企業は国とコンテンツジャンルを選んで固定料金制で広告を表示できる
ということです。これを平たく言えば、地上波テレビとほぼほぼ同じ広告モデルを「最初のうちは」採用するという話です。そのうえで、
③それはあくまで発売当初の話で、いずれ生年月日や性別を用いてのターゲティング広告は検討する
という予定についても正直に語っています。ここが「羊の皮をかぶってサービスがスタートするのだな」と私が感じた最大のポイントです。
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