TDK、8年ぶりの国内新工場で目指すこと

「円安だから国内」ではない新たな生産戦略

もう一つは、生産技術の開発拠点という位置付けだ。これまで、TDKは生産のかなりの部分を中国工場が占めてきた。が、近年は上昇の一途を辿る人件費への対応が迫られている。そこで現在行っているのが生産の"ロケーションフリー化"だ。自動化技術を磨くことによって、どの地域で作っても高品質で作ることが出来るようにする。

工場のエリア選定がより自由に

今回の新工場はそのマザー工場としての機能を持つ。本社や研究開発拠点に近い国内で技術開発を行い、培った生産技術を国内外に生かすことで、需要のある地域で部品生産を行う「地産地消」に近づきつつある。

「これまでは新しく工場を作るとき、労賃がどうしても重要な要素だった。今のところ中国工場を閉鎖・移転するという事は考えていないが、新規で工場を作るときにより自由に場所を選ぶことが出来るようになる」(TDK広報)。

中国を始めとした新興国の労務費高騰は、多くのメーカーにとっての悩みの種。国内にマザー工場を設置して自動化技術を蓄え、それをもって生産体制を再編していく流れは今後一つのトレンドとなりそうだ。

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 令和の新教養
  • 育休世代 vs.専業主婦前提社会
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
小野薬品vs.本庶京大教授<br>大型新薬めぐり深まる溝

本庶佑教授と小野薬品工業がタッグを組んで生み出したがん免疫治療薬「オプジーボ」。ところが、本庶氏が特許の正当な対価として150億円の支払いを求め、小野薬品工業を提訴する方針を固めた。両者の関係はなぜこじれてしまったのか。

  • 新刊
  • ランキング