「お手伝い」で理系脳を育てるとっておきの方法 家事を「夏休みの楽しい実験」にしてしまおう
【科学の視点】
アルミホイルは、アルミニウムを0.2~0.006㎜に薄く伸ばしたもので、光沢のある面とない面がありますが、性能は同じで裏表はありません。アルミホイルをくしゃくしゃにすると小さい凸凹ができ、たわしのようになるため、アルミホイルより柔らかい野菜の皮をこすり取ることができます。
超速で氷をつくる裏ワザ
夏になると使う機会が増える氷。冷凍庫の氷を使いすぎてあっという間になくなってしまった……というときに、時短で氷を作ることができる実験です。
準備するものは、①アルミ製のカップ、②アルミ製のバットの2点です。比較実験を行う際には、通常のプラスチック製の製氷皿や紙カップなど、別の素材のものを準備して同時に行うと違いがよくわかります。
①バットにアルミ製のカップを載せる。
※氷ができる早さを比べるため、プラスチック製の容器も用意。
②それぞれの容器に同量の水を入れる。
※氷ができる早さを比べるため、水の量は同じにする。
③②の容器を冷凍庫に入れて30分ほど待つ。
④プラスチック製の容器の中は水のままだが、アルミ製のカップの中は氷になっている。
【科学の視点】
熱の伝わりやすさを数値で表したものを熱伝導率といいます。アルミはプラスチックの約2000倍も熱が伝わりやすいため、アルミ製カップの中の水のほうが冷凍庫の中の温度が早く伝わり、その分早く氷を作ることができます。
このように、日々の家事の中には科学がたくさん隠れています。実験の動画を見たり、本を読むのも勉強になりますが、子どもが自分で実際にやってみることで、見たり読んだりするだけではわからない、驚きと発見に出合えるはずです。
科学への好奇心を育てるとともに、将来に役立つ家事のスキルを身につけることにもつながりますので、ぜひお子さんと一緒にやってみていただきたいと思います。
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