NTTの島田明社長は7月中旬の東洋経済のインタビューで「ネットワーク制御や障害発生後の復旧が難しくなっている。KDDIの通信障害は決してひとごとではない」と述べた。
この数年、技術の進展により携帯電話と連係するサービスが増加。結果として、通信障害1件当たりの影響を受ける個人や法人の数が増えている。もちろん、各社で通信障害を回避する体制を整えることは重要だが、同時に業界全体としての再発防止に向けた仕組みづくりが求められている。

その1つの可能性として、髙橋社長は会見の中で「ローミングを積極的に実現したい」と言及した。ローミングとは、自社のユーザーが自社のネット―ワーク外にいる場合、そのエリアで事業を行う通信会社のネットワークと相互に接続し、自社ユーザーの通信や通話が可能となる仕組みだ。
国内では東日本大震災後にも、被災時に通信環境を維持するため、キャリア間でローミングを導入する議論があった。だが、当時主流だった3G回線でのキャリア間の通信規格の違いなどから実現には至らなかった。一方、2020年に本格参入した楽天モバイルが、自社のネットワーク体制を構築するまで、カバーできていないエリアについてはKDDIのネットワークにローミングすることで利用できるようにした事例もある。
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