超スター軍団PSG日本ツアー実現の絶大な効果 メッシ・エムバペ・ネイマールの日本凱旋の思惑

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来日したパリ・サンジェルマンは20日に川崎フロンターレと試合を行った。前列左からメッシ、左から3人目がネイマール、右から1人目がエムバペ(写真:EPA=時事)

サッカー・アルゼンチン代表のリオネル・メッシ、ブラジル代表のネイマール、フランス代表のキリアン・エムバペ。「MNM」と称される世界的スーパースター・トリオが7月20日夜、東京・国立競技場のピッチに凱旋した。

東京五輪を機にリニューアルされた聖地に過去最多となる6万4922人の大観衆を集める中、3人を擁するフランスの名門、パリ・サンジェルマン(PSG)がJリーグ王者・川崎フロンターレと対戦。メッシのゴールなどで2-1の勝利を飾った。

17日に来日したPSGは約10日滞在。川崎戦を皮切りに、23日の浦和レッズ戦(埼玉)、25日のガンバ大阪戦(吹田)を消化することになっている。過去にもマンチェスター・シティやバルセロナなど欧州名門クラブがプレシーズン期間に来日したケースはあったが、今回のPSG日本ツアーは単に試合開催だけにとどまるわけではない。

イベント盛りだくさんで相当な力の入れよう

17日の記者会見に始まり、18日午前には子供たち43人を招いてのサッカークリニック、夜には秩父宮ラグビー場での公開練習、19日昼にはレセプション、そして21日には主力選手らによる柔道体験、24日夜にも吹田での公開練習と、とにかくイベントが盛りだくさん。相当な力の入れようなのだ。

もちろん、狙いの1つは日本市場でのマネー獲得だろう。秩父宮での公開練習は大人4500円・小中高校生2000円という設定で、1万3370人を集めたが、平均価格帯を3500円として計算すると4700万円近い収入になる。

公開練習の様子。ボールを保持しているのはメッシ(筆者撮影)

一方、新国立での川崎戦のほうは小中高校生の5000円からメイン・バックスタンドの2万8000円まで幅広い設定。平均価格帯を2万円として単純計算すると売り上げは12~13億円に上る。

さらに10~100万円のVIP席、限定3枚の3000万円席も完売したというから、MNMを擁する名門クラブの集客力は破格と言っていい。

6万3000人収容の埼玉、4万人収容の吹田でも満員が見込まれ、吹田での公開練習も2万人が完売。冠スポンサー・エアトリなどの広告料、公式グッズ販売、TBS系列で全国放送された川崎戦関連のテレビCM・看板収入なども含めると、ツアー関連の総売り上げは100億円単位に達すると見ていいだろう。

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