仕事で成功し、異性からモテるたしなみも持ち、「バチェラー」シリーズの系譜をしっかり継いだ人選です。一方、女性から大きく支持され、独自の世界観を持った初代バチェロレッテの福田萌子(ふくだ・もえこ)さんとは異なる路線でもあります。というのも、美紀さんは「鎧を脱ぐ」をテーマに掲げているからです。ある意味それは自身にも目を向けた「自分探し」のようなもの。「みんなに、よく思われようとして弱さを見せられず、恋愛でも鎧をまとってきた」という発言からは、意外にも「恋愛下手」を予感させる始まりです。
プロバスケットボール選手から起業家まで
実際に美紀さんがまとっている鎧は思いのほか、重い。「素を出すのと、自分の弱さを見せるのは別」と言いながら、鎧を脱がされるのを待っているかのような受け身の恋愛です。距離を詰めてくる相手には「短期間で私の性格をすべて知ったような発言をしないでほしい」と、容赦なく切り捨てもします。また「口だけでなく、ちゃんと行動してくれるかどうか」と、恋愛マニュアルに従ってもいます。等身大の女性の恋愛と見ると、親近感を覚えます。
そんな美紀さんを取り巻く男性参加者は全部で17名います。現役大学生の22歳から中年にさしかかった40歳まで年齢のバリエーションがまず豊か。職業はスポーツ選手が若干集中し、長谷川惠一さん(36歳)と佐藤マクファーレン優樹さん(28歳)の2名がプロバスケットボール選手で、ジェイデン トア マクスウェルさん(26歳)はラグビー選手です。この3名は要注目メンバーでもあります。ほか、デザイナーに、映像監督、起業家など職業だけで色付けしやすい顔ぶれがそろっています。前回のバチェロレッテで存在感を放った画家枠も健在です。
参加者の特徴を大げさに表現する紹介映像もバチェラーシリーズの醍醐味です。例えば、IT企業に勤める24歳のマーケター、加藤友哉さんの場合は理想の相手について「大きくシナジーが生まれて、よりもうワンギア入れて頑張れる人」と語ります。それが何を意味するのかたとえ理解できなくても、言葉のチョイスからパーソナリティーがあふれ出ています。
1人ひとりにキャッチフレーズも付けられ、特徴を捉えすぎているほど。甘いマスクの24歳のパーソナルトレーナー、中道理央也さんは「甘えとプロテインでできているオトコ」、男気あふれた33歳の飲食店経営者、小出翔太さんは「漢気がモテに昇華するオトコ」と、視聴者目線の言葉が並びます。
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