脱ロ入欧に未来を見る、肉声のウクライナ現代史 ウクライナ、日本共産党、ドラッカーなど書評7冊

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[Book Review 今週のラインナップ]

・『ウクライナの夜 革命と侵攻の現代史』

・『日本共産党 「革命」を夢見た100年』

・『ドラッカーに学ぶ人間学 個人も組織も成長する大法則』

[新書紹介 3分で4冊!サミングアップ]

・『日米地位協定の現場を行く』

・『桑田佳祐論』

・『お白洲から見る江戸時代』

・『小さな家の思想』

『ウクライナの夜 革命と侵攻の現代史』マーシ・ショア 著/池田年穂 訳(書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします)

評者・広島修道大学教授 船津 靖

分析や解説の書ではない。「人間の魂」の探求がテーマだ。8年前の冬、ロシアへの隷属を断ち切ろうとキーウの「マイダン(独立広場)」に人々が結集した。連帯の高揚感、生死を懸けた選択……。ウクライナ市民のさまざまな肉声が詰まっている。

愛国リベラルの脱ロ革命 “モスクワ目線”を正す

ロシア国営テレビによるでっち上げ、銃を手にしたことがないインテリの若者が突然直面する暴力や死。死よりも恐ろしい拷問。「残忍な現実」の描写の合間に、ユダヤ系哲学者アーレントの革命論やドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』『悪霊』への言及がなされる。

タイトルはロシアの詩人マヤコフスキーの「調子に乗るなよ(中略)われわれは ウクライナの夜 を知ってはいない」から。著者の執筆目的は「いつもキーウをモスクワの目を通じて見ていた」西側のメディアや政治家に「民族的にはロシア人だが、政治的にはウクライナ人」の存在を理解させることだ。

次ページ『日本共産党 「革命」を夢見た100年』
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