JALとANA、「赤字脱却」のカギを握る国内線の明暗 最盛期「夏休みシーズン」に賭けるチケット戦略

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コロナ禍で大きく業績が落ち込んでいたJALとANA。2022年度は業績回復の正念場だ(写真:尾形文繁)

コロナ禍の長いトンネルを抜け、3年ぶりの黒字化なるか。航空業界の両雄、全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)が業績回復へ正念場を迎えている。

「3期連続の赤字はない」。5月に開催されたJALの決算発表会見で同社の赤坂祐二社長は、はっきりと決意を示した。新型コロナウイルス感染症によって、訪日外国人は激減、国内も移動自粛などが続いたことによって、業績は急降下している。

2021年度は両社の業績は最悪期を脱したとはいえ、JALの売上高は6827億円(前期比41%増)、EBIT(利払い前・税引き前損益)は、2394億円の赤字(前期は3983億円の赤字)を計上。ANAも同様に売上高1兆203億円(同40%増)、営業損失は1731億円(前期は4647億円)と利益面では赤字が続いている。

3年ぶりの黒字化へ

だが、2022年度は低空飛行を脱することになりそうだ。

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