車部品マレリ、再建案で吹き荒れる人員削減の嵐 債権者集会で金融機関の承認は得られるか

拡大
縮小

自動車部品大手マレリの再建案が5月31日の債権者集会で諮られる。柱となるのは3000人にも及ぶ大規模な人材削減だ。

マレリは大規模な人材削減に加え、拠点の集約にも着手する(写真:共同)

経営再建のため事業再生ADR(裁判以外の紛争解決)を申請中の自動車部品大手マレリが、大株主で有力なスポンサー候補であるアメリカの投資ファンド、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)とまとめた再建計画案の内容が、東洋経済の取材でわかった。

日本やイタリア、メキシコなど世界で3000人の従業員を削減することや、国内外の工場や拠点の統廃合が再編の主な柱だ。マレリは31日に東京都内で開かれる債権者集会で再建計画案を示し、金融機関に総額約4500億円の金融支援を要請する。

再建策の目玉となる事業組織改革は「Project Skyline(プロジェクト スカイライン)」と名付けられた。

次ページ債権者集会は紛糾か
関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内