飛行機くじで大逆転?どん底「ピーチ」復活の算段 コロナ禍で業績悪化、債務超過から復活なるか

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LCC最大手のピーチ・アビエーションがコロナ禍からの回復に向け、苦闘を続けている。かつての「破天荒さ」を取り戻せるのか。

10月に初日を迎えた渋谷PARCOの旅くじ。記念すべき1人目の利用者となった10代の女性は「札幌だあ!」と喜びの声を上げていた(記者撮影)

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1回5000円で「行き先を選べない飛行機旅」を――。

「旅くじ」と称する、こんなユニークな旅行商品を提供しているのは、国内LCC(低コスト航空会社)最大手のピーチ・アビエーションだ。8月に大阪市の心斎橋PARCOからスタートし、東京都や愛知県など全国4店舗のPARCOに設置した旅行自販機「旅くじ」でカプセルを購入してもらい、ランダムに指定された路線限定で旅行してもらう。

「札幌に行って、カニを苦労してむいて、隣の人にあげてきて!」など、旅行先の「ミッション」も指示される。この指示を守り、ピーチが運用する旅の口コミサイト「tabinoco(タビノコ)」に投稿すると、3000円相当のピーチポイントが当たる。12月17日からは航空機内でもカプセルを購入できるようになった。

企画のきっかけは8月、ピーチが心斎橋PARCO内のコワーキングスペース「SkiiMa」(スキーマ)へ入居するにあたり、施設内で売り上げをあげようとしたことだ。ピーチの小笹俊太郎ブランドマネージャーは「冗談みたいだが、社内では1日1個売れればいいと報告していたほど、売れると思っていなかった」と振り返る。

旅くじのカプセルに入っているミッションを記した紙(記者撮影)

大胆なビジネス展開で差別化

ピーチの大胆なビジネス展開は旅くじにとどまらない。10月には航空券定額サービス「Peachホーダイパス」を販売した。10月19日正午の販売開始からわずか5時間足らずで完売した。購入者は11月、もっとも安くて1万9800円を支払えば、国内全路線が1カ月乗り放題となった。2022年1月にも同1万4800円からで、九州発着13路線限定の第2弾が決まっている。

ピーチは2012年の就航当初から、徹底した低コストと低運賃で差別化してきた。気軽に飛行機に乗ってほしいとの思いから「空飛ぶ電車」というコンセプトを掲げ、2020年度の旅客単価は全日本空輸が1万5700円、日本航空で1万3700円なのに対し、ピーチは7300円だった。

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