いつまで続く?大阪梅田「駅前大改造計画」の行方 「うめきた」以外に再開発、万博後も終わらない

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うめきた2期は2024年夏ごろに民間宅地と公園の一部が「先行まちびらき」する。全体が開業するのは2027年度の予定だ。一方、新駅を巡っては、JR難波駅・南海電鉄新今宮駅と結ぶ新線「なにわ筋線」の計画が2031年春の開業を目指す。さらに、阪急電鉄は十三駅への「なにわ筋連絡線」、十三から新大阪へ延びる「新大阪連絡線」を検討している。

大阪駅側から見た公園のイメージ(画像:三菱地所)

大改造の動きは、「うめきた」だけにとどまらない。大阪駅の西側では、日本郵便、JR西日本、大阪ターミナルビル、JTBによる、旧大阪中央郵便局敷地を含めた大阪駅西地区開発「梅田3丁目計画(仮称)」が進む。商業施設や1200席規模の劇場、ラグジュアリーホテルが入る地上39階、高さ約188mの超高層ビルが2024年3月の竣工を目指して建設中だ。

阪神百貨店のビルが全面開業

大阪駅南側の地下には阪神の大阪梅田駅がある。2021年10月に「新1番線」が使用開始した。ホーム拡幅や可動式ホーム柵の設置などの駅改良工事は2024年春ごろまで続く。地上では2022年2月に「梅田1丁目1番地計画」の全体工事が完成、3月24日に地上38階、高さ約190mの超高層ビルのオフィスゾーンが開業した。

全面開業した「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」(記者撮影)

1丁目1番地計画は、阪神百貨店が入居していた大阪神ビルディングと、かつて阪急電鉄直営の大型書店ブックファースト梅田店があった新阪急ビルの建て替え工事。2021年10月、百貨店ゾーンに新しくなった阪神百貨店(梅田本店)が先行オープンした。

2022年4月6日に全面開業して「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」が誕生した。「阪神前」の交差点を挟んで向かい合う、阪急百貨店(うめだ本店)のある梅田阪急ビルは「大阪梅田ツインタワーズ・ノース」に改称した。

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