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30分以内にお届け「爆速クイックコマース」の衝撃 配送員確保に苦しむネットスーパーを猛追

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自転車で生鮮品や日用品を届ける「爆速EC」が勢力を伸ばしている。

急増したフードデリバリー配送員の中には、クイックコマースの配送を兼業する人も(撮影:梅谷秀司)

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過重労働が放置されてきたトラックドライバー。物流業界は2年後に残業規制の適用が待ち構えており、働き方改革は待ったなしだ。
デジタル特集「崖っぷちの物流」(全7回)では、過酷なドライバーの働き方や、物流会社、荷主の対応などについて焦点を当てた。第6回は「30分以内にお届け『爆速クイックコマース』の衝撃」。

第1回:限界寸前、疲弊するドライバーたちの悲惨な証言
第2回:最大手ヤマトが見据える「物流2024年問題」の焦点
第3回:置き配で「罰金5万円」、ドライバー搾取の深刻問題
第4回:物流業界の「下請け構造」は、DXで打破できるか
第5回: 身売り、廃業に悩む「下請け運送業者たち」の悲鳴
第7回:アスクル、ローソンが始める「配送現場」の大改革

ドライバー不足が叫ばれる一方で拡大するEC(ネット通販)。その需要に対応すべく、新たなサービスが急成長している。

小売り全体でECシフトが進む中、まだまだ成長途上にあるのが食品分野だ。経済産業省によれば、2020年の「食品、飲料、酒類」のEC化率は3.3%。アパレル(19.4%)や化粧品(6.7%)と比べても一段と低い。

食品のECで多くを占めるネットスーパーは、コロナ禍を経ても広く一般に浸透していない。調査会社マイボイスコムの2020年10月の調査では、ネットスーパーを利用している消費者は11.1%、定期利用者はわずか3.2%だった。

高まる需要に対しドライバーが不足

ネットスーパー拡大を阻むのが、ドライバー不足だ。

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