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置き配で「罰金5万円」、ドライバー搾取の深刻問題 中間業者がサヤを抜きまくる不透明な構造とは

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労務管理や責任が曖昧になる不透明な構造が物流業界にはある。「現場が損をする」多重下請けの全貌に迫る。

物流を支える個人ドライバーに多くのシワ寄せがいっている(写真:mits/PIXTA)

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過重労働が放置されてきたトラックドライバー。物流業界は2年後に残業規制の適用が待ち構えており、働き方改革は待ったなしだ。
デジタル特集「崖っぷちの物流」(全7回)では、過酷なドライバーの働き方や、物流会社、荷主の対応などについて焦点を当てた。第3回は「置き配で『罰金5万円』、ドライバー搾取の深刻問題」

第1回:限界寸前、疲弊するドライバーたちの悲惨な証言
第2回:最大手ヤマトが見据える「物流2024年問題」の焦点
第4回:物流業界の「下請け構造」はDXで打破できるか
第5回:身売り・廃業に悩む「下請け運送業者たち」の悲鳴
第6回:30分以内にお届け「爆速クイックコマース」の衝撃
第7回:アスクル、ローソンが始める「配送現場」の大改革

「置き配をしたら違約金として罰金5万円」「誤配する(誤った届け先に荷物を届ける)と罰金3万円」。

これは宅配大手の佐川急便から業務を受託している下請け運送会社と個人ドライバーとの間で締結された誓約書の内容だ。

このドライバーの日当はおよそ1万3000円。ここから燃料費や車両保険費などをドライバーが自己負担する。当然、罰金が発生すれば大赤字になり負担は重い。

物流業界では当たり前の「罰金」

複数の業界関係者によれば、こうした罰金は決して珍しい話ではないという。

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